伸びるYahoo! JAPAN ID登録フォームについて、もう少し見ていきます。
そしてよく見ると、ユーザーが感じる個人情報入力の不安を払拭するため、Yahoo!が数々の対策を取っていたことに気づきます。
安全さを大胆に印象付ける「緑」
緑は安全・安心を感じさせる色で、理屈としては個人情報を入力するフォームに適した色ですが・・・
いまだかつて、ここまで緑を使ったフォームは見たことがありません。
どれだけ効果があるのか不明で、機会があればテストしてみたいです。
また、後述しますが、緑には別の理由もあるかもしれません。
住所ではなく郵便番号
住所の記入欄はなく、郵便番号のみ入力します。
ユーザーは、自宅という重要な個人情報を入れなくてよいですし、Yahoo!はリコメンドなどに役立つユーザーの居住エリアが手に入ります。
郵便番号のみというのは、ユーザーをぎりぎり不安にさせない、バランスの良い選択だと思います。
入力チェックの吹き出しに住所の途中まで表示されますが、それもすぐ消えるので、ユーザーの不安を最小限に抑えられます。
必要性をアピールする生年月日
生年月日入力の下にある「パスワードを忘れた場合に必要です」という文字。
入力項目の説明で、唯一赤字で書かれ、強烈にアピールしています。
「あなたが忘れたときに必要です」と、ユーザー視点に立って、訴えています。
それほど生年月日の入力に対する、ユーザーの心理ハードルは高いのでしょう。
もしかしたら周りの緑色も、赤字を補色関係でより目立たせる意図があるのかもしれません。
会員を増やし、サービスを大きくしていくには、こういった細部まで考え込まれた設計が必要ですね。