光る「手まり」クリスマスイルミネーション

祖母に教わった手まりを、どうやったら世の中に遺していけるか考えた結果、手まりでクリスマスのイルミネーションを作ることにしました。

手まりを光らせます。

手まりにLEDを入れる

薄い絹の球体をベースにして、手まりづくりをしていきます。

通常の手まり作りでは、空洞の球体に刺しゅうしていくことは難しいのですが、工夫すれば可能です。(詳しいことは割愛)

刺しゅうが終わったら、市販のLEDイルミネーションを差し込みます。

手まりをツリーに飾る

LEDを入れた手まりを、ツリーに下げます。

そして点灯しましょう。

手まりに刺しゅうをしすぎると光が通らなくなります。

何度も作って、最適な刺しゅう量を探る必要がありそうです。

バリエーションを増やせば きれいに

手まりはバリエーションが豊富なので、何種類か作って光らせると、きれいなイルミネーションになる印象は受けました。

どんどん増やしていきましょう。

20年前に作った「てまり」

学生の頃、はじめて「てまり」を作りました。

もう20年前のことで、技術継承のため、祖母から教わりました。

何を遺すか悩んだら「てまり」だった

一番最初に作った「てまり」は、今も手元にあります。

「てまり」を作っていると、よく、「なんで、てまり?」と、聞かれます。

祖母が「てまり」を作っていて、その技術が失われるのは、もったいないからです。

ただ、習い始めた20年前は、日本の文化を守ろうとか、そんな高い志があったわけではなく、若かったし、自分が生きることで精いっぱいでした。

自分が何のために生きているか考え、「生きるとは何かを遺すことだ」という答えになり、悩んだ結果、私は祖母の「てまり」技術を後世に遺すために生きることにしました。

当時、ちょっと病んでたと思います・・・。

そして子供に継承した

人生いろいろありましたが、家族を持ち、長男が9歳になったころ「てまりを作りたい!」と、言いました。

そして、作り方を教えました。

ずっと技術継承をしたかったけど、無理強いはせず、自発的に作りたいと言うまで待ってました。

「てまり」技術継承で、一つ自分の人生の役目を果たした感じがします。

・・・しかし、20年でずいぶん技術発展して、もはや祖母(まだ元気)にGoProカメラを付けてもらって、「てまり」づくりの映像を記録し、YouTubeでアップしたほうが、よっぽど技術継承に役立つんじゃないかと思うようになりました。

あれ?

祖母から私、私から子への技術継承って、一体??

こんなネット社会になるとは思わなかった。

ボッチャ・ユニバーサルルール

老若男女、障害の有無、国籍を問わず、誰もが一緒にボッチャができる仕組みを考えています。

公平でなければ、なかなか熱い試合になりません。

ユニバーサルとして成立させるルールや工夫をいくつか紹介します。

車いすに合わせて座って投げる

車いすユーザーが相手の場合、パイプ椅子などに座って条件を揃え、ボールを投げます。

立って投げたほうが見下ろせるので狙いやすく、有利と言われます。

ただし、車いすユーザーのベテランボッチャ選手と対戦するときは、もはや条件を揃えて座る必要はありません。

視覚障害に合わせてアイマスクをして投げる

視覚障害者が相手の場合、アイマスクをして条件を揃え、ボールを投げます。

拍手でボールの投球位置を伝えます。

音や触覚を頼ったブラインドボッチャの研究をしていますが、見えなくても良い投球をします。

ブラインドボッチャは好評ではあるのですが、ボール位置把握に時間がかかることで、一投に時間がかかってしまうのが今の課題です。

聴覚障害者がプレイする場合はジェスチャーや筆談

聴覚障害者が参加する場合、概要のルールはだいたいジェスチャーで伝わります。(相手に理解力がある場合が多く・・・)

詳しい質問は、やはり筆談となります。ホワイトボードかメモ用紙を用意しておきましょう。

聴覚障害者の場合、身体的にはボッチャをプレイするうえで、不利なことはなさそうです。

聴覚障害者は一見、健常者と見分けがつかず、ついつい口頭説明で試合進行をしてしまうことがあるので、審判、運用側が注意する必要はあります。

知的障害者や幼い子供はコート内侵入時に注意

知的障害者のボッチャ参加は多いです。

ボッチャは一部の国で知的障害者クラス(BC8)の大会もあります。

知的障害者の他、幼児でよく起こる問題は、コートのボールを取ってしまい、試合が分からなくなってしまうこと。

うちの子も幼いころ我慢できず、点数計算中にボールを取ってしまいました。

真剣勝負をしているときに、無効試合になると悲しいので、ボールを取らないように、審判、運営側でも注意を払っていた方がよいです。

重度障害者や幼児、乳児はランプ使用

重度身体障害者がランプ(滑り台)を使います。

でも、ランプは高いです・・・。

ランプが無ければ雨どいなどで代用しましょう。

重度障害者に限らず、幼児や乳児がベビーカーに座ったまま、転がすこともできます。

体をほとんど動かせない重度障害者や、投げられない乳児も参加できるのが、ユニバーサルボッチャの魅力だと思います。

他のスポーツでは、なかなか難しいでしょう。

来れない人はロボットで参加

冗談に聞こえますが、ロボットでの参加は必須だと考えています。

イベント会場に足を運ぶというのは、それ自体が大きな「バリア」で、なかなか勇気がいることです。

もしかしたら最大のバリアかもしれません。

対人恐怖、もしくは病気や渡航費の問題で、来れない人もいます。

首都大学がボッチャを投げるロボットを作っていますが、これを遠隔操作できると、一緒にボッチャを参加できるのでは?と、考えています。

ネット普及により、個人レベルで世界と中継できる時代になりました。技術的には実現可能です。

二重のバリアは困難

最後にユニバーサルボッチャ運用で困難なことを書きます。

二重のバリア・・・例えば聴覚障害で、さらに言語の壁(英語翻訳)があると、運用難易度が上がります。

この場合は英語筆談となりますが、本気でユニバーサルを追及していると、こんなレアケースにも遭遇します。

ボッチャのルール自体はシンプルなので、手ぶり身振りで伝えることはできると思いますが、体験会やイベントは、常に時間に追われることが多いです。

進行を滞りなくおこなうために、技術を頼るのも良いでしょう。

音声をテキスト化して翻訳するシステムを使うなど、技術を取り入れるのも、ユニバーサルボッチャを広める一つの道かと考えています。

ボッチャは最大 何人でできる?

ボッチャの試合は最大6人で対戦ですが、レクリエーションでは人数に制限はありません。

私が運営したレク大会で、1コート18人でプレイしたことがあります。

公式ルールは2人、4人、6人

公式と同じルールでプレイする場合、参加人数は2人、4人、6人となります。

2人で競う個人戦、2対2の4人で競うペア戦、3対3の6人で競うチーム戦。

この3種類です。

レクリエーションボッチャは決まりなし

公式と違い、レクリエーションボッチャは自由です。

集まる人数とコートの数、運営の数で、最適なプレイ人数を考える必要があります。

1コートしかない場所で参加人数が6人を超えると、待っている人が増えてしまいます。

例えば18人の参加者で、公式の6人でプレイしたら、3分の2が待機になります。

そのため、同時プレイできる工夫をします。

球数を増やす

ボールが2セットあれば、最大25球(赤12、青12、白1)を使えます。

19球でプレイしたことが最大ですが、未経験者が多いレクリエーションボッチャでは、そこまで球が団子状態にならないので、試合として成立していました。

18人でプレイするなら1人1球(ジャックの人だけ2球)で19球。

8人でプレイするなら1人2球で17球。

正解はないですが、体験者がボールに触れる機会を、できるだけ多くする方法を考えたほうが良さそうです。

ボールが無ければ遠いボールを戻す

ボールが1セットしかない場合、ジャックから離れているボールを、スローイングボックスに戻していく方法もあります。

14人でプレイするなら、1人1球だと2球足りません。そこでコート上のいらないボール、もしくはアウトになったボールを1球戻して、投げます。

さらにルールが変則的になるので、できれば球数を増やしてプレイしたほうが良いかと思います。

スローイングボックスは2分割

レクリエーションボッチャは、赤・青2分割でよいです。
公式のように、6分割の必要はありません。

チームで1か所にまとまっている方が楽しいです。

チーム内で作戦も立てやすいです。

参加者が奇数の場合は1人だけ2球

参加者が17人など奇数だった場合、1人だけ2球投げることで調整します。

例えば赤9人、青8人で対戦するなら、青チームの1人が2回投げます。若干この場合、うまい人が2回投げれる青が有利ですが・・・レクリエーションなので大目に見ましょう。

多くの人がボッチャを体験できるように

ボール2セットあれば、最大24人が1コートで対戦できる計算です。しかし、24人ならコートを2つ作り、12人ずつプレイしたほうが良いかと思います。

特に子供は待つのが苦手な場合も多いので、待機時間を作らず、できるだけ多くの人がボッチャ体験に参加できる状態を作れるようにしたいです。

運営に無理がない程度に。

ボッチャのターゲットボックスを簡単に作る

ボッチャのターゲットボックスを簡単に作る場合、25cm×25cmの紙で用意しておくと楽です。

紙に沿ってテープを貼ることもできますし、面倒であれば、そのまま置いて使っても良いです。

ボッチャのターゲットボックスとは?

相手が反則した時、ペナルティースローで使用するボックスです。

ターゲットボックスの中に入れば1点。

2016リオパラリンピックの時は、まだターゲットボックスは存在しませんでした。比較的最近できたものです。

ちなみにターゲットボックスの中にあるクロスは、昔からあります。

ジャックボールがコート外に出たり、タイブレークになったとき、クロスの真ん中にジャックボールを置きます。

ターゲットボックスを紙で作ろう

耐久性を考えると、厚紙で作るのが良いかもしれませんが、身近にあるA4のコピー用紙で作る方法を紹介します。(紹介するほど難しくはないですが・・・)

A4は短い方の辺が25cmありません。

そのため、2枚の紙に25cm×12.5cmのマスを書きます。

書いたマスをカッターで切り抜きます。

そして最後に、切り抜いたマスの裏側をテープでとめます。

簡易ターゲットボックスを置いてみよう

コピー用紙の薄さだと、この簡易のターゲットボックスを置いても、ボールの転がりに影響はほとんどあまりありません。

練習や遊びのときは、これでも良いですが、体験会や試合であれば、テープでしっかり作りましょう。

この外周をテープで貼れば、25cm×25cmのターゲットボックスになります。
※少しでもライン上にボールが触れたら、ボックス外ということになります。