3Dプリンター「QIDI X-pro」でネジを印刷しました。直径8mmのネジであれば、使えるレベルのものが生成できました。ただし、2つの失敗をしたので書き留めます。
PLA炭素繊維プラスでネジをプリント
強度が高そうな「PLA炭素繊維プラス」というフィラメントを使って、試しにネジを作ってみます。
ネジの3Dデータは、Thingiverseの8mmのNut,Boltをダウンロードしました。
プリントしてみると、設定で2つの失敗をしたことに気づきました。
失敗1:サポートを付けてしまう
ネジのギザギザを支えるように、サポートを付けてプリントしました。
しかしサポートがきれいに取れず、精度が必要なネジでは邪魔になります。
8mmのネジの場合は、サポートなしでも問題なくプリントできます。
失敗2:ネジの中に空洞を作ってしまう
サポート付きで使えないネジを、試しに手で折ってみることにしました。
炭素フィラメントの強度実験です。
すると・・・ポキッと折れました。折れるんですね。
インフィル(密度)を20%に設定したのが原因です。
100%に設定して空洞を作らないことが重要です。
設定を変更してプリント成功
サポートなし、インフィル100%でプリントしました。
さすがに今度は折れる様子はないです。
ネジとしても、スムーズに使えました。
10万円弱の家庭用(?)プリンターで、ネジをプリントできる精度があることに驚きました。
一方、PLA炭素繊維の強度は期待しすぎない方がよさそうです。
積層に沿って折れやすく、空洞があると手でも折れるくらいなので、注意が必要です。