手まりを装飾するとき、まず最初に地割(糸で分割)をします。均等に地割ができないと、手まりの模様が崩れます。昔はメジャーで測っていましたが、今は3Dプリンターで地割専用器を作り、利用しています。
難しい地割のパターンがある
マイナーな情報ですが、手まりの地割は4等分、8等分、16等分以外は難しいです。
ケーキを分割するのと同じで、目感覚で分けやすいのは4、8、16等分。
奇数の地割は特に難しく、さらに手まりが小さいほど、1mmの誤差でも影響が大きくなります。
上の写真は2㎝の手まりで、9等分の地割。正攻法で地割は難しいと思います。
被せる地割専用器
正確に地割をするため、地割専用器を3Dプリントしました。
手まりの上下から被せて、全体を包みます。
上の写真は10等分のもので、サイズや地割の数ごとに使い分けています。
赤道と呼ばれる手まりの円周に、しるしの待ち針を刺していきます。
北極・南極の位置には、縫い針を刺します。待ち針を刺してしまうと地割専用器が外れません。
ちなみに黒くて見えにくいのですが、針を刺すところには穴が空いおり、その穴を通して針を刺せば、正確に地割ができる仕組みです。
地割専用器を外す
北半球、南半球、それぞれ地割専用器を外します。
精度の高い、目印を刺すことができました。
これで10等分が簡単にできます。
昔、おばあちゃんに地割の仕方を教わりました。
おばあちゃんほどの技術が私にはないので、最新テクノロジーを使ってカバーします。