使えるモノを作るには、何度も失敗を繰り返す必要があります。
そのため、高速で何度も失敗できるように、近くに3Dプリンターを置いています。
5127回の失敗
ダイソンのサイクロン掃除機が完成するまで、5127回の失敗作があったと聞きます。
繰り返しのプロトタイプ開発で破産寸前まで追い込まれたジェームズ・ダイソンさん。その失敗を繰り返せる精神を尊敬します。
私は3回くらいの失敗で、けっこう堪えてしまうのですが・・・。
何はともあれ多くの失敗は、良いプロダクトを作る上で必要なことで、さらに限られた時間と資金しかないのなら、高速で失敗できる環境は必須かと思います。
失敗できる環境づくりの失敗
3Dプリンターが個人でも持てる良い時代になりました。
ただ、3Dプリンターは立体物を簡単に印刷きる周辺機器・・・では、ありません。ハードもソフトもまだまだ一般化する段階ではない操作難易度です。(私が持っているプリンターは少々古いので、今はもっと簡単かもしれません。)
基礎知識と最低限の技術がないと、ぐちゃぐちゃの失敗作しか出力できません。
そして、私の手元には、たくさんのぐちゃぐちゃが出来上がりました。
・・・なんだか、失敗する環境設備を作るために、失敗を繰り返している状態です。
印刷できるまでの長い道のり
ハマるところはいくつもありましたが、第1層目の印刷は、有名なハマりどころだと思います。
フィラメントが土台に定着せず、ぐちゃぐちゃになります。
マスキングテープを敷いた上に、のりを付けすると・・・
これで、だいたい定着しています。
第1層目が定着しないのは対応策の情報も見つかりやすく、しっかり情報収集ができていれば、ハマりどころではなかったかもしれません・・・。
なお、この写真は、BONSAI社の3Dプリンター「BS01+」で、テスト用に人型のモデリングデータを印刷しているところです。
印刷後の仕上げ
熱でフィラメントを溶かして積み上げていく印刷方式の場合、安定して積層できるように、バリみたいなものが付いた状態で印刷されます。
それを、ペンチで切り離していきます。
できました。想像したよりきれいです。
「BS01+」は印刷精度は優秀だと思います。
なお、表から見るときれいですが・・・
裏がガサガサ。
やすり掛けか、第1層目の印刷をもっときれいにするか・・・どう対処すれば?
まだまだ失敗の積み重ねが必要になりそうです。