テレワークで会社のPCをリモートで操作していると、誤って会社のPCをシャットダウンしてしまうことがあるかもしれません。そんなとき、物理的にPCのスイッチを遠隔で押す仕組みが役立ちます。
自宅PCから会社PCのスイッチを押す
遠隔でスイッチを押す機器として、スイッチボット(+ハブ)が売られています。しかし、かたいPCのスイッチを押し込めるのか懸念があり、強力なものを自作することにしました。
ネット経由で離れたものを強力に押し込む機器。試しに重たいペットボトルを押してみると・・・倒れます。
いちおう押し込む先端は、PCを傷つけないように柔らかい素材を使っています。(3DプリントしたTPU素材)
空の缶で試すと・・・吹っ飛びます。
これくらいの威力があれば、かたいPCのスイッチを押すこともできるでしょう。
24V ソレノイドが強力。しかし火事の危険!?
スイッチを押す電子工作をするとき、真っ先に思い浮かぶ部品はソレノイドでした。通電すると鉄の棒が飛び出る部品です。
以前、5Vをソレノイドを使ったことがありますが、思いのほか力が弱く、今度は24Vのソレノイドを使っています。
24VソレノイドをDC9-24V変換アダプターにつなげています。アダプターの電圧を変えることで、押す威力を調整可能です。
そして、アダプターをスマートプラグに差し込みました。ネット経由でON・OFFを切り替えるコンセントプラグです。これでソレノイドの通電を制御・・・リモートでボタンを押す動作が実現できます。
ただし!24Vソレノイドの発熱が高く、誤って通電が続くと火事になる恐れがあります。製品説明では通電は2秒まで!OFFにし忘れたら危険です。
リモートで素人がソレノイドを使うことは避けたほうがよいでしょう。
今回の一番の学びでした。
やるなら、サーボモーターを使いましょう。
余談:GoProジョイント最強
今回の構成はお勧めできませんが、組み立て方法はお勧めできる内容があり、追記します。
PCのスイッチを押す場合、スイッチの場所が様々なので、ソレノイドの高さや向きを調整する必要があります。
そんなとき、GoProのジョイントがとても役立ちます。
3Dプリンターでソレノイド装着用のGoProマウントを作ります。
ソレノイドは取付用の穴が空いているので、GoProマウントをねじ止めします。
GoProのジョイントでつながれば、あとはアーム接続、吸盤接続、両面テープ接続、カメラネジのアダプタで三脚接続・・・選択肢が広がります。
様々な場所に装着を想定したGoProのマウントが、電子工作取り付けで活躍します。