4男(5歳)が絵本のゾウを数えていました。正確にはゾウの担ぐ米俵を数えています。不思議な光景ですが、これは倍々ゲームで米を増やしていくお話で、倍々ゲームの破壊力を感覚的に教えてくれます。
インドの算数の昔話
四男が読んでいたのは『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』。
内容を販売サイトから引用します。
昔、インドのある地方で飢饉が起こったが、王は蓄えてある米を人々に分け与えなかった。ある日、王から褒美をもらうことになった村娘のラーニは、計画を立て、お米を1粒を下さいと頼み…。インドの算数の昔話。
1粒のお米を毎日倍にしていくと30日後には何粒になるか?という物語です。
1、2、4、8、16、32、64、128、256、512・・・
10日目でも、512粒。茶碗1杯が約3,000粒なので、大した量ではありません。
そして王様はだまされます。
倍々ゲームの破壊力(ネタバレ)
四男が絵本を見ながら「5億。」と、つぶやきました。
30日目には5億粒を超えたようです。
最初10日の増え方では、そこまで増える勢いを感じず、少し驚きです。
変化量を視覚的に見たいと思い、エクセルにしてみます。
これは、だまされます。後半で爆発的に増えています。
興味深いので、さらにこのまま米粒を倍々にしていきましょう。
60日目に57京粒。90日目には619杼(じょ)粒。重さにして136垓トンくらい。
地球の質量が60トンくらいなので、90日目で地球2個分以上の米の量になります。(計算があっていれば・・・)
コロナの感染者推移の把握に役立つ
増やしすぎると非現実的になりますが、数億の単位であれば、今のコロナ世界感染者数です。現実感のある数字だと思います。
コロナ感染者推移グラフで、急激に上がっていく様子も見てきました。
感染症は倍々ゲーム(指数関数の法則)という話があり、『1つぶのおこめ』で学ぶ算数はまさに、感染者数の変化を正しく理解するのに役立つでしょう。
感染症に限らず、仕事でも倍々ゲームを意識する場面はあります。
『1つぶのおこめ』の知識は、現代社会で役立つでしょう。