子供の睡眠不足!改善を考えよう(データ編)

最近、小学生の子供が夜更かしをします。どうしたら夜更かしをせず、規則正しい生活を送れるか、親子で考えようと思います。今回はその準備編です。

「寝ないなら罰則」は問題

夜の10時を過ぎても寝なくなった子供たち(小学5年生・3年生)に、「早く寝られないならテレビ・ゲームはなし!」と罰則を与えました。

その翌日、子供たちは9時過ぎに寝るようになったものの、2日後には10時まで起きる生活に戻ってしまいました。

寝ることに対して罰則で言い聞かせるのは、問題や限界を感じます。

もっと親子双方が納得できるよう、客観的なデータを用いて睡眠時間や生活を考えていきたいと思います。

「早寝早起き」ではない!?

まずは子供の睡眠に関するデータや情報を集めましょう。

厚生労働省「子どもの睡眠」では、小児の睡眠不足や睡眠障害が持続すると、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病などの危険性があると書かれています。

これらの問題は分かっているのですが、先の話なので子供たちには実感がわかないでしょう。

この厚生労働省のページでは、子供の睡眠の改善法が参考になります。

睡眠の改善は「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」。

子供に「早く寝なさい!」と言わず、早く起こす。早く起きれば早く寝るとのことです。

とても参考になる手法です。

睡眠不足で脳の体積は減る

別の情報も見てみましょう。

睡眠不足で脳への影響があったという研究を聞いたことがあります。

脳の写真や絵があれば、より直感的に睡眠不足による脳のダメージを理解できるでしょう。

子供の睡眠障害と脳について書かれた論文(英語)が見つかりました。

睡眠障害により右側の背外側前頭前皮質の体積が減っている絵や、その研究結果が掲載されています。

脳の画像はページの真ん中あたりにある、「Open in new tab」または「Download slide」を選んで、印刷しましょう。

脳の絵で直感的になり、さらに寝ないと前頭葉の体積が減るという、良いデータも手に入りました。

睡眠は9~11時間

最後にガイドラインや、数値目標を探します。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」に、子供の睡眠に対する条文があります。

第 7 条.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
子どもには規則正しい生活を
休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進
朝目が覚めたら日光を取り入れる
夜更かしは睡眠を悪くする

規則正しく、朝は光を浴び、夜は光を抑える・・・という、基本的なことが書かれています。

もう少し具体的な数値目標として、世界的にも推奨されるカナダのガイドラインを参考にします。

The Canadian 24-Hour Movement Guidelines for Children and Youth recommend at least 60 min physical activity per day, 2 h or less recreational screen time per day, and 9–11 h sleep per night in children aged 8–11 years.

1日の子供の生活時間の推奨は

  • 睡眠時間は9時間~11時間
  • 運動時間は1時間以上
  • スクリーンを見る時間は2時間以内

このガイドラインをベースにし、厚生労働省の指針と合わせて、子供の1日のスケジュールを組み立ててみましょう。

早朝にゲームかテレビ

考えに考え、何度も書き直し、たどり着いたのは早朝にゲームかテレビを楽しむスケジュールです。

最初は夜9時までに布団に入るスケジュールを考えていましたが、厚生労働省の情報を参考にし、早起きを起点にするスケジュールに組み替えました。

スクリーンを見る時間は合計で2時間以内。

規則正しく、平日と休みの日でスケジュールは同じです。

長男賛成、妻反対

このスケジュール案を妻と長男に伝えたところ、意見が分かれました。

毎日ゲームができる案に長男は賛成し、ゲームで朝からケンカが起こる可能性を懸念する妻は反対しました。

次男がゲームで興奮する姿を何度も見ているので、反対は納得できます。

次男自身は「ケンカしないよ。」と、表明しています。

どうなるかは分かりません。分からないので試験運用をしてみるのが良いと考えます。

時間の都合で、睡眠に関して調べた内容を、妻と子に伝える時間がありませんでした。明日あらためて説明し、スケジュールを検討したいと思います。

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