サーモグラフィー「AMG8833」を使って検温できるシステムを作っています。計測すると温度の揺らぎがあり、センサーの特性を理解するため温度データをグラフ化することにしました。
サーモグラフィーの揺らぎを観察
「AMG8833」は、8×8の解像度で温度を取得できます。
ただし、温度の揺らぎが大きいので、キャリブレーションは必要です。
どれくらいの温度範囲で揺らぐか、試しに左上1pxの温度を取得してグラフ化して見ます。
120秒間、0.5秒間隔で計測してみました。
温度が一定の物体を計測しており、理論上はグラフの線が水平になります。
結果を見ると・・・ギザギザ。
まず、温度を取得できず0℃になっていることに気が付きます。
サーモグラフィー(色)で確認しても、上部で温度を取得できないことが、たまにあります。
この0℃については除外する必要があります。
温度の揺らぎは±1℃
240回の取得した温度データの分布を確認します。
15.5℃~17.5からの間、±1℃で、良い形で分布しています。
これなら温度を連続で取得した後、0℃を除外した平均値か、中央値を取得すればよさそうです。
固定の温度計測であれば可能
AMG8833と、計測する物体を動かさないという条件であれば、温度の揺らぎを調整して検温できます。
人間の位置を固定できれば、体温の検温としても使えそうです。