視覚障害者向けのボッチャで使う触覚ボード。
数々の失敗作を生み出しましたが、ようやく形になってきました。
作り方を記載します。
ブラインドボッチャ・触覚ボードとは?
まず、ブラインドボッチャとは、視覚障害者向けのボッチャのことです。
全員目隠しをして、ボッチャをプレイします。
視覚障害者にボッチャボールの配置を触覚で伝えるため、専用のボードを作っています。
ボールの色によって形状が違い、手触りで何色のボールか判断できます。
ブラインドボッチャ実施の様子はこちらにまとめています。
芯はホワイトボード
ブラインドボッチャ用、触覚ボードの作り方を紹介します。
ボードの芯は、100円ショップで買ったホワイトボードを使っています。
サイズはだいたいA4くらい。角が丸まっていて、ケガの心配もありません。
このホワイトボードの裏面に、マジックテープがくっつく布「マジッククロス」を貼り付けます。
ボールのシンボルにマジックテープ
ボードにくっつけるボールのシンボルは、3Dプリンターで作っています。
粘土で作っても十分だと思います。
このボールシンボルの底に、円形のマジックテープを貼ります。
直径1cmのシール付きマジックテープは、ネット通販で見つかると思います。
ホワイトボードに強力な両面テープ
ホワイトボードの裏面に強力な両面テープを貼ります。
布の接着が難しいかもしれないので、念のため強力に接着できるものを選びました。
マジッククロスを貼り付け完成
マジッククロスをホワイトボードの面積より、少し大きめに切り、ホワイトボードに貼り付けます。
マジッククロスが大きい分には、はみ出ている部分を、後でカットして、きれいに処理できます。
これで完成です。
ボードの縦横比は意外と関係ない?
ボッチャコートと、触覚ボードの縦横比が一致しないと、正確にボールの配置を再現できなさそうですが、そもそも再現する必要がない印象でした。
ボッチャの性質上、コート全体にボールが散らばることはありません。(散らばるようなら、ボールの配置を知る以前の問題です。)
白を中心に一か所にボールが集まるため、知りたいのは、だいたいその白周辺のボールの配置だけです。
コートのどこらへんにボールがあるかは、音や歩数で理解した方が良いでしょう。
触覚ボードが有効なのは、ボールの細かい配置を知ることです。ボールをはじいたり、押したり、戦術を考えることができます。
ボードの裏は筆談用
余談ですが、障害者施設のお祭りや、ユニバーサルスポーツイベントでは、視覚障害者だけでなく、聴覚障害者もボッチャをしに訪れます。
・・・少しだけ頑張って、ボッチャに必要な手話を覚えたのですが、あまり伝わってなさそうだったので、今は筆談にしています。
視覚障害者むけの触覚ボードをくるっと回すと、裏側はホワイトボードで、即座に聴覚障害者向けに筆談をできるようになっています。
ホワイトボードを芯にして、触覚ボードを作った理由でした。