視覚障害者が触覚を頼りにボッチャを出来る仕組みを作っています。
全盲の方に使用感を確認して、試作を進めています。
失敗も多かったですが、だいぶ形になってきました。
ボールの位置を触覚で
ボッチャのボールの位置を触覚で知るため、ボールの色によって形の違うシンボルを作っていました。
このシンボルにマジックテープを付け、コートを模した布に貼り付けていきます。
コート上のボールの位置が分かるようになります。
実際、全盲の方に触ってもらったところ、ボールシンボルの形状違いが分かりやすいとのことでした。
コートを上から撮影
ボールの配置を知るために、天井に取り付けたカメラで映像を取得しています。
カメラを使うと事前の設置準備が大変ですが、試合やレクリエーション進行は楽になります。
カメラが無いと、コート上のボール位置を確認して、布にシンボルをくっつけて、それをプレイヤーに渡して・・・と、繰り返す手間がかかるため、進行の回転率が下がります。
そのため、即座にボールシンボルを配置できる仕組みが欲しいです。
とは言え、カメラをコートの真上に配置するのは難しいでしょうし、横から撮影して射影変換したり、複数カメラで合成したり、進行以外が大変になるので、無理のない程度にカメラは導入しようと思います。
ブラインドボッチャ・タブレット組み立て
コートを模した緑色の布(マジッククロス・写真中央)の下に、厚さ1mmの立体的なライン(写真左)を仕込みます。
ラインは3Dプリンターで出力したもので、線を感触で知ることができます。
そして布とラインをタブレットに重ねれば、コート映像が布に浮き出てきます。
タブレットに固定しよう
タブレットと布、そしてラインがずれないよう、ゴムで固定したいと思います。
ズボンなどに使われるゴムを、布の両端にミシンで縫い付けました。
伸び縮みするため、ある程度のタブレットサイズに対応できそうです。
タブレットにしっかり固定できるようになりましたが、ミシン掛けが下手すぎて・・・つらい。
妻からも手作り感満載だと、笑われました。
しかし、今回は特に見た目にこだわっても仕方ないので、先に進みます。
ブラインドボッチャ・タブレット試用
コートを模した緑の布に、実際のコートの試合状況が浮かびあがります。
そこにボールシンボルを配置し、触覚で判断できるようになりました。
シンボルが大きすぎますが、小さいと取れやすいし、まずはこれでブラインドボッチャを開催しましょう。
今月中で日程調整しています。