古い3Dプリンターの第一層目定着は、至難の業です。
未だに一層目の印刷で苦労している人の参考になれば。
細かいパーツの印刷は苦手
直径7mmのチェスの駒みたいなものを9つ印刷しようとしたら・・・
第一層目が定着せず、ボロボロです。
私の使っている3Dプリンターは「BS01」という機種。2015年に買ったものですが、もう生産終了している古い機種です。
この時代の3Dプリンターは第一層目を定着させるため、のりを使ったり、マスキングテープを使ったり、多くの工夫が必要で、試行錯誤に時間を費やしたと思います。
長い時間向き合った3Dプリンターですが、未だに私は細かいパーツの印刷をうまくできません。
細かいパーツはヘッドの動きが短距離で複雑になるので、第一層目の失敗確率が高くなります。
造形の成功確率は33%。
印刷は時間がかかるので悲しいです。
捨てる第一層目を作ろう
第一層目が大きい平面だと印刷が安定します。
さきほどのチェスのモデルの下に板を付けてみましょう。
こんな感じのモデルを6つ並べて印刷開始。
GoProのタイムラプスで撮影しています。
実際は印刷に20分くらいかかります。
第一層目は一部失敗しましたが、2層目、3層目くらいから立て直して印刷成功です。
もっと隙間を詰めても大丈夫そうなので、再度詰めて印刷します。今後フィラメント節約になるでしょう。
これもうまくいきました。
下の板が厚く、第5層目くらいまで捨てますが、調整すれば1層目のみでも大丈夫そうです。
3Dプリンターの台の粘着力が減っていたので、マスキングテープ(粘着面が上)を再度貼ります。
そして再度印刷。
綺麗に第一層目を印刷し、2層目以降は安定して積載されます。
さきほどと形状が違うものを作っていますが、うまく印刷できることを確認しました。
一層目を付けっぱなしで良いモデリングなら、切り取りも簡単です。
第一層目は捨てろ、もしくは・・・
今回もたくさんの失敗を経て、造形しました。
少しずつ3Dプリンターを使えるようになってきたのですが・・・この知識は使えるのか?
最新の3Dプリンターは、ここまで苦労せず印刷できるのではないでしょうか?
不要になる知見より、新しい3Dプリンターを買った方が良いような・・・。
第一層目を捨てて造形する方法を書きましたが、古い3Dプリンターを捨てて、新しいものに買い替える方が、合理的かもしれません。