ボッチャ観戦で、盛り上がりのタイミングがずれる問題を以前取り上げましたが、審判の判定結果の出し方も、盛り上がりにマイナス影響があるかもしれません。
判定結果を一度に会場全ての人に共有できず、歓喜、歓声がばらつくからです。
ラケットで伝えるボッチャの判定
ボッチャは3投目以降、白いボールから遠い色のチーム(人)が、次の球を投げます。
赤、青、どちらが投げるかを、審判が卓球のようなラケットで、選手たちに伝えます。
例えば次の投球が赤の場合、ラケットの赤面の方を選手たちに見せます。
赤面が見せたということは、青ボールの方が白ボールの近くにあるということで、審判の判定で初めて結果が分かることが、多々あります。
判定の見えない死角がある
問題は審判の提示する判定の見えない、死角があることです。
審判は、真後ろまで判定結果を提示しません。
次の投球が始まるまで、結果を知ることのできない観客がいます。
また厳密には、ラケットを最初は選手側に向けるので、逆サイド側は少し遅れてラケットがかざされます。
このように、判定を知るタイミングが段階的になってしまいます。
リオで感じた、まとまりのない歓声の原因は、ボッチャの判定提示方法が少なからず影響していると思われます。
同時に全ての人に結果を知らせるには?
この問題は、全方位から見える光(照明)で解決できるのではないでしょうか。
試作品なので小さいですが、結果を瞬時に光の色で知らせます。
ラケットと連動して、LEDが光ります。
ただラケットを持っているだけでは光っていません。
判定結果を伝えるときに、リアルタイムでLEDが連動して光ります。
まずは・・・赤が白いボールの近くに来ました。次は青チームです。
青面を見せると(今は有線ですが)、青いLEDが光ります。
青面は、ジャイロセンサー、赤外線センサー、配線がむき出しで、すごいことになっていますが、小型化してラケットに埋め込むこともできるでしょう。
今度は赤チームの番です。
ラケットの赤面を見せれば、赤いLEDが光ります。
まだまだ試作ですが、観客が判定結果を同時に知る仕組みを作り、一斉に歓声が上がる状態になればと願います。