オンライン講演会などでパワーポイント画面をライブ配信をするとき、環境によっては低画質になることも考えられます。どんな環境でも読めるように配慮するなら、32pt以上のメイリオがよいでしょう。
最低画質144pでの見え方
YouTubeの最低画質144pでの見え方です。通信環境が非常に悪い状況で起こります。
比較するフォントは、Webデフォルトで多く使われる「メイリオ」。パワーポイントデフォルトの「游ゴシック」。そして字体が違う「游明朝」です。
フォントサイズは24pt。iPhoneの多く※で16px相当で表示され、Webとしては十分読めるサイズの文字です。※iPhone6~8、SE(2)、12 mini
しかし、画質が落ちると大きく可読性が損なわれます。
フォントによる見え方の違いが分かりやすいように、同じ文章で比較しましょう。
「吾輩は猫である。名前はまだない。」で比較します。
どのフォントでも読むことが難しくなり、特に漢字が潰れてしまいます。
低画質240pでの見え方
さきほどより少し画質が上がった240pでの表示です。
上から4番目のメイリオ太字がはっきり見えます。
「吾」や「猫」のような漢字では、潰れがない一番上のメイリオ(標準)が見やすく感じます。
最低画質も考慮すると32pt必要
感覚的ですが、最低画質144pでも32ptの文字であれば、ぎりぎり読めます。
1番上のメイリオか、4番目のメイリオ太字、もしくは5番目の游ゴシック太字が比較的読みやすいです。
3番目、6番目の游明朝は、文字の線の太さが一定でない分、読みにくくなります。
意外にも2番目の游ゴシック(標準)も、線がうすくぼやける感じで、見えにくくなりました。
迷ったらメイリオにしましょう。
なお、低画質配信になるのはユーザー側の通信問題だけでなく、配信側の設備に起因しする場合もあります。
配信トラブルも考慮して、読みやすいフォントを選択したほうが安全でしょう。