物理ボタンを押すとき、なんとも言えない心地よさを感じます。
子供がボタンを押したがる気持ちが分かります。
USBキーボード(みたいなもの)を作る
前回までジェスチャー入力の可能性を探ってきたのに何ですが、今回は思いっきり物理ボタンでPCを操作する方法を探ります。
今までは面倒な通信(ArduinoとPC間で、Node.jsを介したシリアル通信)をしていましたが、もっとシンプル(?)に、特定キーだけを入力するUSBキーボードを作って、PCを操作します。
キー入力であれば、その入力を受け取るだけなので、アプリ開発も簡単です。
また、既製品のアプリも操作可能なので、例えばボタンを押すと「→」が入力される装置を作れば、パワーポイントをスライドさせたりできます。
応用が利き、可能性が広がります。
Arduino Pro Microを使う
USBキーボードとして認識してくれる「Arduino Pro Micro(互換機)」を使います。
5V版がAmazonで500円(8月6日現在値上がりで600円)、3.3Vで動くものが2,000円くらいで売られています。
なぜか3.3V版はプログラム書き込みがうまくいかず、5V版を利用することにしました。
押し心地の良さそうなボタンも用意
物理ボタンは秋月通商で購入した「押しボタンスイッチ(赤)」を使います。
ブレッドボードに挿せなかったため、ワニ口クリップで接続します。
プログラムは「Arduino Leonardo(Pro Micro)のHID(キーボード)機能を使う(ショートカットキー実行,コマンド実行)」を利用させて頂きました。
ちょっとだけ書き換えて、ボタンを押すと「Hello!」と入力されます。
「カチッ」という入力感触!
ボタンを押すと「カチッ」と音がして、テキストエディタに「Hello!」の文字が入力されていきます。
この、なんとも言えない心地よさ。
ジェスチャー操作の時の、つかみどころのない操作感ではなく、入力のフィードバックが触覚を通して伝わる安心感。
物理ボタンは良いですね。
一度リセットしてから、長男(6歳)と、次男(4歳)に渡してほっといたら・・・
906回入力されてました。
入力の心地よさが、回数に表れています。
スマートデバイスが普及してタッチ操作が増えましたが、物理ボタンによる入力の安心感、安定感には普遍的な価値を感じます。
うまくプロダクトに取り入れていければと思います。