ジェスチャー操作を試作しているとき、根本的な問題に遭遇しました。
手をかざす発想に至らない
失敗作1号は、水ようかんの容器を使った入力装置で、手をかざすと「決定」の処理を行うものです。
通常は青く光り、手をかざすと赤く光ります。
(実際はもう少し複雑で、スマートグラスと連動し、見たときに青く光る仕組みです。)
ただこれは、作っている私自身は操作を理解できますが、他のユーザーは光に手をかざす発想に至らないでしょう。
「手をかざしてください」と文字で表示させることはできますが、極力説明の必要ないUIとしたいものです。
トイレのUIに迷った経験
手をかざすジェスチャー操作は、まだまだ万人の生活に溶け込んでいません。
デザインを考えているとき、かつて自分が多機能公衆トイレで、どうやって水を流すか迷った経験を思い出しました。
押しボタンなのか、手をかざせばいいのか、どうやって水が流せばよいか、すぐに分からなかった操作パネル・・・。
その逆に操作に迷わなかったトイレを調査しました。
そして、手をかざすことに迷いを生まなかったのは、手形の絵があるものでした。
単純な結論。
手形UIに至る
手形があれば、手をかざす可能性を示唆できます。
手を使ったジェスチャー入力装置のアフォーダンス(説明なしで操作できる)としては、手形が有力な方法かと思います。