学生の頃、はじめて「てまり」を作りました。
もう20年前のことで、技術継承のため、祖母から教わりました。
何を遺すか悩んだら「てまり」だった
一番最初に作った「てまり」は、今も手元にあります。
「てまり」を作っていると、よく、「なんで、てまり?」と、聞かれます。
祖母が「てまり」を作っていて、その技術が失われるのは、もったいないからです。
ただ、習い始めた20年前は、日本の文化を守ろうとか、そんな高い志があったわけではなく、若かったし、自分が生きることで精いっぱいでした。
自分が何のために生きているか考え、「生きるとは何かを遺すことだ」という答えになり、悩んだ結果、私は祖母の「てまり」技術を後世に遺すために生きることにしました。
当時、ちょっと病んでたと思います・・・。
そして子供に継承した
人生いろいろありましたが、家族を持ち、長男が9歳になったころ「てまりを作りたい!」と、言いました。
そして、作り方を教えました。
ずっと技術継承をしたかったけど、無理強いはせず、自発的に作りたいと言うまで待ってました。
「てまり」技術継承で、一つ自分の人生の役目を果たした感じがします。
・・・しかし、20年でずいぶん技術発展して、もはや祖母(まだ元気)にGoProカメラを付けてもらって、「てまり」づくりの映像を記録し、YouTubeでアップしたほうが、よっぽど技術継承に役立つんじゃないかと思うようになりました。
あれ?
祖母から私、私から子への技術継承って、一体??
こんなネット社会になるとは思わなかった。