Cloud Vision APIの画像認識を調べていて、FACE_DETECTION(顔検知)で感情も取得できることを知りました。
これを利用すれば、イベントの満足度を定量的に判断できるかもしれません。
アンケートより有効?
アンケート用紙で「1.楽しかった 2.まあまあ 3.楽しくなかった」という回答を集めるよりも、イベントを撮影してCloud Vision APIに解析させた方が、より役立つ集計データになるような気がします。
例えばボッチャのイベントで、どんな実況の時、どんなプレーの時、笑顔が増えるか?といった、来場者の満足度を細かく分析することができるので、イベントの改善に役立つでしょう。
感情解析の実験
足立区で行われたボッチャイベントと、港区(赤坂サカス)で行われたボッチャイベントの動画から、盛り上がっている瞬間のキャプチャをとり、FACE_DETECTIONを実行してみました。
なお、音声のピークを盛り上がりの瞬間として、キャプチャしています。
まずは足立区のイベントの解析から。
音声のピークは、逆転の投球で歓声が上がっているシーンでした。
キャプチャをCloud Vision APIに送り、画像解析を頼みます。
・・・。
結果・・・あれ?
レスポンスデータが長いので省略しますが、「VERY_UNLIKELY」が28個も返ってきました。
「VERY_LIKELY」が1個、「LIKELY」が1個。
「anger」や「sorrow」という、怒りと悲しみの単語が並びます。
そこまで悲惨で、不幸せになるようなイベントではなかったはず・・・。
感情解析はまだ発展途上?
港区のボッチャイベントは、満面の笑顔の人たちが写るキャプチャです。(掲載は避けます。)
さすがに「VERY_LIKELY」でしょう。
Cloud Vision APIに送ります。
・・・。
結果・・・え。
「VERY_UNLIKELY」だらけ。足立区のキャプチャより、笑顔が多いのは目に見えて分かるのですが、解析上では大差ありません。
まだ感情解析は業務実用レベルではないという、残念な結果となりました。
ただ、画像解析AIが、これからも進化していくはずなので、今後も試してみたいと思います。