リオ大会でのボッチャ観戦で感じた課題を記述します。
計測機会が多く、アナログ
ボッチャは3投目以降、ジャックボール(白いボール)から遠い方のプレイヤーが投げるルールとなっています。
つまり2投目から、どちらが近いか距離を測ります。
基本は目測ですが、目測で判断つかないときは、道具を使います。
わずかな隙間を測るための尖った三角形の定規、近距離を測るコンパス型の定規、長距離を測るメジャー。
審判がボールを動かさないように、慎重に、慎重に計測します。
計測と結果の時間差
精密な計測が必要なのは、アーチェリーや射撃も同じです。しかしボッチャと決定的に違うのは、電光掲示板でどの得点を射ぬいたか、即時に表示されるところ。
テクノロジーにより、結果のリアルタイムに知ることができるところです。
なぜ結果のリアルタイム表示が重要か?
アーチェリーとボッチャを比較したとき、歓声のタイミングが明らかに違いました。
アーチェリー
矢を放つ→グサッ(ささる)→10点→ワー!!(大きな歓声)
プレーと歓声がリアルタイムで連動しています。
ボッチャ
ボールを投げる→ピタッ(止まる)→ワー(歓声)→審判の計測・・・(間)・・・結果表示→ワー(歓声)
歓声を上げるタイミングが分散されます。興奮の分散です。
世界最高峰の戦いとなると、もはやボールが密集しすぎて、審判の計測が終わるまで、待たなければ勝敗が分かりません。
歓声を上げるタイミングを見失っている人もいるような感じを受けました。
テクノロジーで解決するなら
おそらく、1試合だけならボッチャコートの俯瞰映像を会場の大きな電光掲示板で見られるだけで、観戦の楽しさは倍増します。
ただ、同時に6試合くらい進行することも普通にあり、電光掲示板では限度があります。
解決案の1つとして、スマートグラスのARによって、視界の一部に自分の関心のあるボッチャコートの俯瞰映像を流すという案は考えられます。
ちなみに「スマートグラス」という実用化が先の技術を上げましたが、スマホを持ちながらの観戦は拍手ができず、盛り上がらなかったので、ウェアラブル端末を上げました。
他にも、ボール認識技術での解決方法も出てくると思います。
ボッチャは、これから進化する競技だと考えています。