IoT×プログラミング教育
進めていくうちに、ある問題に気づきました。
電気の基礎を知らない
ブレッドボードにピンを挿して回路を作ると、見えないところで導線がつながります。なので、回路が「つながる」ということが直感的には分かりません。
そしてもうひとつ。
すごく当たり前のことでしたが、6歳以下の子供たちには、何が電気を通すのかすら、分かっていません。
思い返せば、子供たちと絶縁体や誘電体について語り合ったことはありませんでした。
電気が通る道をつなげよう
まずは、電気を流すためには、電気が通る道をつなげる必要がある、ということを見ていこうと思います。
ブレッドボードを使わずに、LED、抵抗、導線(ジャンパーワイヤー)を、直接テープでつなぎとめます。
接触が悪いので、アルミ箔で巻いてから、テープを巻くとよいです。
回路は単純です。
プログラムも必要ない、POWERの「5V」にプラスの線、「GND」にマイナスの線を挿します。
導線は一か所、意図的につなげません。
つなげなかった導線の端には、アルミ箔を付けて、通電実験をしやすくしておきます。
そして、アルミ箔どうしをくっつけると・・・
光ります。
「すごーい!」と感嘆の声を上げる6歳の長男。
電気はスタートからゴールまで、通り道を作ることで流れることを知ります。
電気を通すものは?
身近なもので、電気が通るものを探してみましょう。
まず、スプーンは・・・?
長男「通った!」
それじゃあ、箸は?
長男「あら・・・通らないんだ。木だから。」
早くも、絶縁体と誘電体の違いを、つかんできた感じです。
まだまだ、実験してみましょう。
お金は、1円玉から500円玉すべて・・・「通る。」
消しゴムは・・・「通らない。」
紙は・・・「通る。あっ、通らない。」
ぬいぐるみは・・・「通らない。」
カバンは・・・「チャックは通るけど、ここ(皮)は通らない。」
もう、分かってきたようです。
何でできたものが、電気を通す?
長男「金属!」
電気工作を楽しむうえでの基礎をマスターしたようです。